理事長あいさつ

ご挨拶

特定非営利活動法人
権利擁護あさひ
理事長  櫻井 宏一



 私たちの生活は、しばしば行き詰まりや危機の場面に見舞われることが少なくない。個人のレベルで言えば、特に人生の節目ともいうべき進学、就職、結婚あるいは会社や職場での栄達など、さまざまな重要な選択と決定を迫られるとき、慶賀すべき事柄の中にも、実はその受けとめ方ひとつで、大きな危機が潜んでいて、私たちの進路に立ちはだかってくる場合がある。したがって、私たちはこれまで大小いくつかの挫折を余儀なくされ、辛うじて現在の生活を得ていると言ってもいいかも知れない。社会や時代の状況を見ても同様で、政治的 宗教的 民族的 対立を生み出し、私たちの生も、そのことと無縁では済まされないところにある。また、極めて高度化した資本制としての社会システムは、各所で限界を露呈し、もはやその立て直しも困難な状況にある。とりわけ、私たちは、その中で按じて生きていく身とこころの拠り所を見失って久しい。人を殺めてはならないという、理由なしに自明の事実ですら、いまや確かなものではなくなりつつあり、地域社会の崩壊と共に、おのれの信念や信条に基づいて、ブレずに生きていこうとすれば、それは心ならずも他者との深刻な対立関係を産み出す結果となり、非生産的な争いを避けることができない。

 果たして、個としての人間が新しい共同性を獲得し実現していく道はあるのか、この困難な課題を大上段に振りかぶるのではなく、私たち立の位置である職場の人間関係や介護福祉の仕事への取り組みを通して、つまり自己の生活領域にしっかり立脚することで、地道に実践して行くことがいま何よりも肝要だと思われる。

 今回、権利擁護あさひの理事長をお引き受けするにあたっては、ピア共に働ける共働の組織として、楽しく充実した手応えが少しでも得られるような組織基盤の立て直しを第一に心がけていきたいと考える。もっと平たく言えば、あくまで人に優しい組織ということになるだろうか。だからといって、経営をないがしろにすることはでいない。伊藤事務長の方からは、この点について、これからもしっかり物申して欲しい。私たちもその経営判断に耳を傾けながら、たとえ一歩前進、二歩後退があったとしても、あさひがこれまで培ってきた運営方針や理念を撤回するのではなく、粘り強く前進させていくことだと考えたい。

 そのためには、当面サービスの質的向上による利用者の確保であり、それに取り組んでいただく職員のモチベーションの維持という点に尽きる。したがって、職員本当にヤル気の持てる職場づくり、役員会等からの上意下達ではなく、拡大会議等を通して、みなさんの意見や提案を求めていけるような、あさひの職場風土をぜひとも創り上げていきたい。

 最後に、蛇足ながら一つだけ申し上げておきたい。どこの職場の人間関係にもみられることだが、悪化した人間関係の問題点について考えるとき、その原因を相手なり自分なりの一方にのみあるとしないこと。もし問題があるとすれば、その問題の所在は自分と相手との関係自体の中にあると捉えてほしい。そのことによって、相手とどういう関係性をつくっていけば改善の方策があるのかが見えてくるはずだから。

 以上、古川副理事長と共に全力で取り組んでいくことを、みなさまにお誓いして理事長就任のごあいさつとします。

  一筋の道あるごとく流れたり

    冬枯れの川はわれを拒みて

2015年3月30日







あさひの翼

特定非営利活動法人
権利擁護あさひ
副理事長  古川  潤



 ようやくあさひの公式ホームページが開設されます。
これまで、多くの方々からその開設を要望されてきました。部分的には各セクションで開設はされていましたが公式にあさひの全体を表現するホームヘージは今回が初めてです。上記のあさひのトレードマークを考案していただいた方は「私達こころの病をもったもののコミュニケーションのひとつとしてインターネットがある」と言われ、闇をてらす「あかり」をイメージしたマークとなり、地域活動支援センター ぴあセンターあかりが平成15年に誕生しました。16年には児童デイサービス あかりも開設され、そこでもぴあがスタッフとして働き始めました。
 また「ぴあ」という言葉は、平成14年 あさひが大阪府に続いて全国で2番目に開始した「ぴあヘルパー養成講座」からきている言葉でPEER=おなじ仲間、クラスを意味する英語で、障害をもつものが障害をもつ人のケア行うヘルパーを言います。とくに精神障碍者の地域生活や就労を支える法人として13年のキャリアを有してきました。

 あさひが手掛けてきた訪問介護、地域活動支援センター、デイサービス、認知症グループホーム、相談支援事業は、制度として行政が主導してきたものではなく、障碍者本人や家族その支援者などが必要に迫られかつ認知症の症状を持つ人や障碍者の尊厳支える理念に培われたソーシャルアクションとして生まれてきたものです。上記の事業がともすれば制度の形式に流され職員主導の「施設」化してしまう危険が常にあります。障害当事者主導のサービス事業を展開していくことこそあさひの行動理念です。

ともに悩み、ともに生活していく交流手段としてこのホームページが飛翔していくことを願います。